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逢瀬で読む源氏物語

 2008/11/06(Thu)
 今年は源氏物語千年紀ということで、初心者向けにも色々面白い本がたくさん出ています。というわけで、最近読んだ中からひとつご紹介。

逢瀬で読む源氏物語 (アスキー新書 63)逢瀬で読む源氏物語 (アスキー新書 63)
(2008/05/12)
池田 和臣

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 読んで字の如く、源氏物語の「逢瀬」をテーマに取り上げたもので、作中の様々な逢瀬の場面での男女の心理の機微を丁寧に読み解いていきます。ちなみにこの作者、一般的な男性の感想とはまた違った意味で光源氏に大変容赦がなく(笑)、例えば藤壺との関係においても「身勝手な極悪非道のストーカー」とばっさり一刀両断しています。(しかもそれが説得力のあるところがまた怖い) 「あさきゆめみし」で藤壺と源氏の絵に描いたような悲恋に憧れた若い読者もいるかと思いますが、こういった「藤壺は本当に源氏を愛していたのか?」という問題提起は研究者の間では結構見られるようですね。(私見ですが、あさき~の光源氏はオリジナルよりかなり優しい男に描かれてると思います)

 ともあれ、全体としては一夫多妻制に安住する身勝手な男(源氏や薫等)の言い分と、それに苦しみやがて結婚・恋愛拒否に至る女たちの関係を、男性著者にしては男に批判的に述べています。このあたりは後日取り上げる予定の「男が女を盗む話」(中公新書)にも似たようなところがありますが、ただ一応女性として言わせてもらうなら、女の側にも判っちゃいるけどそれでも騙されていたいという気持ちも時にあるでしょうし、現実を見つめるのは男女どちらにとっても厳しいものですよね。
 とはいえ、こうひとつひとつ取り上げられると、今さらですが源氏物語って実に救いのない残酷な話だと改めて思わされる、とどのつまりかなりシビアな内容ではありました。そんなわけで、華麗な恋愛絵巻としての源氏物語にうっとり浸りたい方には敢えてお勧めしません、念のため。(笑)

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