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茶人のまなざし「森川如春庵の世界」 斎宮女御と紫式部

 2008/10/14(Tue)
 報告が遅れましたが、10月4日と13日の二回、三井記念美術館にて「茶人のまなざし 森川如春庵の世界」を見てきました。…とは言っても、ああいうお茶の世界のよさは正直さっぱり判らない(ごめんなさい;)千尋のお目当ては唯一つ、最初の10日間限定で特別出品の佐竹本三十六歌仙「斎宮女御」です。以前出光で一挙9点公開した時にも飛んでいきましたが、当分見られないだろうなあと思っていたところへ今回のニュースだったので、再び喜び勇んで駆けつけました。折りしもただ今「大琳派展」にも光琳や其一の「三十六歌仙図」が出ていますが、あちらはまさに問題の斎宮女御だけが几帳の後ろにお姿を隠してしまって見られないので、ある意味ちょうどよかったです。(笑)

 で、この絵を見るたびいつも気になるのが、斎宮女御の衣裳です。
 佐竹本の中でも他の4点のお姫様たちはいずれも比較的赤が目立つ衣裳なのですが(特に小町は美しかった)、この斎宮女御のみが何故か、かなり剥落してはいるものの鮮やかな緑の衣裳を纏っているのです。平安時代は高貴な人ほど服装が略式になるので、正装姿の4人と違って斎宮女御だけはどうやら裳も唐衣もつけない袿姿で幾分くつろいでいるところらしいのですが、そもそもあれは一体どういうポーズでああいう姿勢になっているのでしょう? 私も簡単な十二単を着たことはありますが、この絵は見れば見るほど謎です…うーん。
 なお余談ですが、通常歌仙絵で描かれる斎宮女御はむしろ、几帳の影に殆ど姿を隠して顔だけを覗かせている方が主流です。(斎宮歴史博物館所蔵・住吉具慶「三十六歌仙図画帖」など) ただ以前プライスコレクション展で来日した酒井抱一の「三十六歌仙図色紙貼交屏風」は明らかに佐竹本と同じ形式で描かれているので、もしかしたら抱一も当時佐竹家にあった絵巻を見ていたかもしれませんね。

 そしてもうひとつ、今回調査不足で不意をつかれてびっくりしたのが、斎宮女御の隣に展示されていた「紫式部日記絵詞断簡」(森川家本第五段)でした。しかもあまり見ない絵柄で、はてどういう内容かと思ったら、最近横浜の源氏物語展でも展示していた旧森川本のすぐ続きにあたる部分なのだそうです。宴会騒ぎが終わって隠れていた(笑)紫式部と同僚を道長がからかいに来た場面で、紫式部と道長が贈答した和歌も書かれているのですが、あいにく何書いてるのかさっぱり読めません; 後で自宅の講談社学術文庫を再確認、あーそうかこんな内容だったっけとやっと思い出したので、暇があればまた行ってみたいなと思っています。

 さてその紫式部日記、絵に登場する二人の女房のどちらが紫式部本人なのかは解説にも図録にも書いていなかったのですが、この二人の衣裳は色合いがまったく違うのですよね。上のややこちらを向いた女房は緑系、下の後姿の女房は赤系の衣裳で、これで本文に二人の衣裳の説明があれば話は簡単なのですが、あいにくこの場面に限ってどちらの衣裳の説明もないのです。(他では晴れの場面で結構細かく衣裳の説明があるのに) 多分大型の美術本あたりを探せば解説くらいあるのでしょうが、ちょうど今近くの図書館が閉館中で調べられないのでした。…残念。
 ともあれ、そういえばちょうど今五島美術館でも所蔵の紫式部日記絵巻を展示中で、こちらは前にも見ていますがしばらくご無沙汰しています。源氏物語絵巻の実物も凄かったし、その復元もこれまた溜息の出るような美麗さで惚れ惚れさせられましたが、紫式部日記絵巻の復元もできれば見てみたいですねー。(NHKさん、源氏に続いてどうでしょう?)

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