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源氏物語の1000年 あこがれの王朝ロマン

 2008/09/24(Wed)
 お待ちかねの大琳派展、本日連続講演会の落選通知が届きました。(涙) 定員380名に対して申込570名とはいえ、2倍を切っていたにもかかわらずの落選は正直かなりショックです。特に初日と二日目はともかく、最終日の「酒井抱一と江戸文化」はぜひ聴きたかったのになあ…しくしくしく。

 さてそれはともかく、昨日は横浜美術館にて開催中の「源氏物語の1000年」展へ行ってきました。源氏関連の美術品はどこへ行ってもよく目にしますが、今回は特に近世・近代から現代にかけての絵画作品で初めて見るものが多くて、とても面白かったです。中でも特に愉快だったのが梶田半古の「源氏物語図屏風」で、全五十四帖からそれぞれ特定の場面を取り上げて描くという手法は伝統的なのですが、「え、これをこの場面で描くの!?」というような奇抜な題材や斬新な構図が多かったですね。(とりわけ「葵」の六条御息所が生霊になって現れた場面は怖かった。^^;)

 ところで、源氏物語に関する絵といえば何と言っても国宝「源氏物語絵巻」ですが、これに関してちょっと前から気になっていたことがあります。
 現存する絵巻作品は殆どが物語の後半から宇治十帖にかけてで、おかげで光源氏はまあともかく、最大のヒロインである紫の上が登場する絵はたった一つ「御法」しかありません。さらに、以前五島美術館で復元模写を見た時気付いたのですが、この場面での紫の上の衣裳は白なのです。紫の上といえば、かの「玉鬘」の衣裳配りで光源氏自らが選んだ葡萄染めに今様色のような華やかな赤系統というイメージが強かっただけに、最初は正直意外でした。
 もっとも、「御法」のあの場面はその後まもなく衰弱した紫の上が露のようにはかなく息を引き取ってしまうわけで、となるとそういう時に最も盛りの頃の艶やかな衣裳をまとった姿で表すのは確かにふさわしくない気もします。とはいえ「玉鬘」とそれに続く「初音」、そして「若菜」女楽の場面など、最高のヒロインにふさわしい華やかな紫の上を知っている読者の一人としては、そういう幸せだった頃の姿も絵巻で見てみたかったですね。(とはいえ、私が一番好きなのは実は藤壺なんですけれど。笑)

 さて、衣裳といえばもう一つ、これまた気になっていたのが何を隠そう作者・紫式部です。
 土佐光成の有名な肖像画(もちろん想像図)を始め、紫式部を描いた作品も今回数多く出ていましたが、単純な千尋は見るたびにいつも「どうして『紫式部』なのに紫の衣裳を着せないんだろう?」(笑)などと思っていたのです。もちろんこの場合の「紫」は「紫の上」から来ているものであって、色としての紫と直接関係ないことくらいは知っていますが、でもその方が判りやすいと思うのですよね。(現に吉永小百合の紫式部はまさしく紫の十二単だったし。笑)


  紫式部

  (現在、京都・風俗博物館にて展示中の紫式部のお人形。11/29まで)


 なお今回出展の紫式部像は衣裳も結構よりどりみどりで、中でも特に惹かれたのは伊藤小波作「待月」でした。縹色(青)の袿に若草色?の唐衣と薄い裳をつけ、画面には描かれていない月を見上げているらしき姿とごくあっさりした筆致で描かれた背景がよく合っていて、絵葉書やグッズに使われていなかったのが残念でしたね。他にも狩野派や上村松園の紫式部などもありましたが、文句なしにこの絵が一番素敵だと思いました。

  紫式部
  伊藤小波作「待月」(部分)

 そうそう、今回は清原雪信の作品が二点も出ていて、これまた嬉しかったです。母は狩野探幽の姪、父は久隅守景という血筋の凄さで知る人ぞ知る割になかなかお目にかかれない絵師ですが、やはり女性画家だからでしょうか、落ち着いた品のいい穏やかな画風が魅力的でした。

 そんなこんなで、午後からは横浜市歴史博物館での「幻の宮「斎宮」を語る」シンポジウムが控えていたため、心もち早足での観覧となりましたが、絵画以外にも様々なジャンルの展示品があってとても見応えがありました。時間があればもう一度くらい見に行きたい気もしますが、来月以降は忙しくなるしちょっと厳しいかな…?


おまけ:
  源氏切手

 一昨日22日、「源氏物語一千年紀」記念切手が発売になりました。今回は久々に初日に郵便局へ飛んでいって記念スタンプも押印してきたので、シートには若紫を覗き…もとい、垣間見する光源氏の横顔がべたべたべた…(笑)

P.S
 そういえば今回の絵柄、上記「御法」は入ってませんでしたね。何故でしょう?

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コメント
こんにちは。

なるほど~
着物の色などから
愉しむということもできるのですね。
【2008/09/29 10:05】 | Tak #JalddpaA | [edit]
こんにちは、コメントありがとうございます。
私は平安時代の風俗などもとても好きでして、
話そのものも面白いですが衣裳などの細かな
描写はそれ以上に楽しく色々想像したりして
しまいます。
その意味でも今回の特別展は、たくさんの
源氏絵を色々比較できて楽しかったですね。
【2008/09/30 20:51】 | 飛嶋千尋 #EvGjErPc | [edit]












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