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箱の中の内なる宇宙 不思議な箱のコーネル

 2008/09/21(Sun)
 今日の新日曜美術館は、先週予告を見た時から大変楽しみでした。といっても、そもそもジョゼフ・コーネルという名前も彼の作品もまったく知らなかったのですが、一目見た瞬間「うわあ、澁澤龍彦が好きそう~」と思ったのです。(笑) もちろんそれは私自身も好みのタイプということで、番組を見終わった時にはすっかりコーネルの虜になってしまいました。
 自らの孤独(決して悪い意味ではなく)をあんな風に怖いほど美しく表現できたコーネルという人は、さぞかしその心の中にも宝石箱のようなファンタジア溢れる無限の宇宙を持っていたのだろうと思います。ただ、ご本人はきっと淋しいとか哀しいとか思ったりはしなかったのでしょうが、並大抵の人間には同じような生き方はなかなかできないでしょうね。
 ともあれ、言葉を使わない詩人とでも言えばいいんでしょうか、どこか不思議に懐かしくて謎めいていて、作品や番組でも使われたオルゴールの音色が本当に似合う素敵な作品ばかりでした。ごく小さいもののはずなのに底知れない、凍った時間を閉じ込めたようなあの世界を、今度は実物で見てみたいです。(幸い今川村記念美術館で見られるそうなので、近いうちにぜひ!)

 ところで、番組中でゲストさんの「コーネルは自分の作った箱の中に入ってしまった」というコメントがありましたが、それを聞いた時にふと、もう亡くなった安房直子さんという童話作家を思い出しました。詳しい説明はここでは省きますが、あの人だったらそんな話を書けるのではないかなと思ったのです。しかも安房さんの話は時々とても怖くて、異世界に迷い込んだ人がそのまま帰ってこないで終わってしまったりもするのですが、コーネルの箱も何だか本当に魅せられた人をその中に引き込んでしまいそうにも見えました。……うわあ怖い(笑)

  
銀のくじゃく―童話集銀のくじゃく―童話集
(1975/07)
安房 直子

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  ※一番好きだった童話集。怖い話も多かったです(^^;)


 また今回、コーネルの箱というものを初めて知ったはずなのに、どうも微妙な既視感めいた印象がありました。特に月とか星空とかのモチーフは確かに私の好きなものですが、それにしても何だか、澁澤龍彦や安房直子以外でもこんな世界をどこかで見たような気がしたのです。気のせいかなとも思いつつ、ともあれ早速ネットで検索しまくって色々な作品の写真を見てみたのですが、突然はたと気がつきました。
「そうか、東逸子さんだ!」
 思えばあの人の描く絵も夜や宇宙が多く、また冷ややかにも思える硬質で透明な美しくも幻想的な世界が、コーネルの箱にどこか似ていると思ったのです。私が一番好きな絵本は「銀河鉄道の夜」ですが、そういえば賢治の作品の世界も、コーネルの詩情溢れる箱の世界に通うものがあるかもしれませんね。


月光公園 (ミキハウスの絵本)月光公園 (ミキハウスの絵本)
(1993/11)
宙野 素子東 逸子

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 結局のところ、コーネルが何のために箱を作ったのかは本人以外には永遠の謎なんでしょうが、こういう謎は何も無理に答えを出さなくてもいいですよね。むしろ何のためにでもなく、逆に箱を作るためにこそ生きた一生だったのではないかと、ふとそんなことを感じました。


参考リンク:
 ・ジョゼフ・コーネルの七つの箱(川村記念美術館)
 ・天体と宇宙の美学(滋賀県立近代美術館蔵)
 ・コーネル作品集サイト(海外)


P.S
 コーネルの作品って、レプリカとかってグッズにないんでしょうか(笑)
 番組である人が「普段美術作品を欲しいとは思わないんだけれど、コーネルは欲しいと思った」と言っていましたが、私も欲しいです~~!(なければせめて写真集を!)

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