もっと知りたい抱一さん

 2008/09/17(Wed)
 というわけで、本日の話題も引き続き「もっと知りたい酒井抱一」です。

 今回まず目を引いたのが冒頭で、抱一が暮らした場所を「江戸名所之絵」で示すという面白い趣向から始まっています。生涯の殆どを江戸で過ごした抱一ですが、人生の節目節目で随分あちらこちらと移動していたようで、紹介されていただけでも全部で九ヶ所ありました。考えてみると生年月日と生まれた場所まで正確に判っているのは、やはり大名家の息男ならではですよね。(光琳はともかく宗達に至っては、生没年すらまったく判らない有様ですし)
 で、そこではたと気付いたのですが、考えてみると、こういう抱一関連の場所で実際に行ったことがあるのは雨華庵のあった下谷根岸と出家した築地本願寺(お墓もあります)とこの前の向島百花園くらいなのです。特に酒井家時代のお屋敷関係は今まであまり関心がなかったのですが、地図で見てみるとこれが結構な広範囲に分散していて、何だか行ってみたくなってきてしまいました。…そのうち時間見つけて、江戸東京博物館で調べてこよう(笑)


  雨華庵跡
  (2007年8月、雨華庵跡にて)


 それにしても、今回の「もっと知りたい」琳派三冊を見ていて改めて思ったのですが、宗達・光琳・抱一・其一と並べてみると、若冲や蕭白などに見られるようなアクの強さが人気の昨今では、よく言えば繊細優美、悪く言えば無難すぎる(?)抱一はちょっと若者受けはしにくいかなあという気がします。まあ私としてはそんなところが好きなのですが、近頃は琳派の三人目の巨匠として復権しつつあるということですし、何より代表作の大半が日本国内に留まっているのがありがたいですね。
 ともあれ今回は海外コレクションも色々紹介されていましたが、中でも殆どお目にかかる機会のないファインバーグコレクションは最近十二ヶ月花鳥図も出てきたそうで、目下一番気になる個人コレクションです。あれも一昨年のバークやプライスのように、一度まとめて里帰り展やってくれるといいんですけどねえ…

スポンサーサイト
タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://ctobisima.blog101.fc2.com/tb.php/56-1597af07
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫