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琳派400年(5) 都の琳派コレクション「京都・細見美術館 琳派のきらめき」

 2015/10/26(Mon)
 大分前の話になりますが、5/4(月・祝)に日本橋高島屋にて、「京都・細見美術館 琳派のきらめき-宗達・光琳・抱一・雪佳」を見てきました。

 細見さんのコレクションとのお付き合いはもう随分長く、以前「思い出の美術展(2)」でも触れましたが、1996年正月に同じく日本橋高島屋で開催された琳派展が最初の出会いでした。
 当時千尋は琳派どころか日本美術自体全くの初心者で、キャプションを見て「たらしこみって何?」等と思ったものです。大分後で知ったのですが、この時はまだ京都に美術館が開館する前で、あれからもう20年近くになるんだなあと、改めて感慨深いものがありました。以前このブログでも書きましたが、あの時はまだ酒井抱一の名前も知らず、おかげで出品作の記憶も殆どないのが今でもちょっと悔しいです…(苦笑)

 ともあれ、細見さんのコレクションは数年おきに全国を巡回していますが、琳派一本にテーマを絞った巡回展は久しぶりです。今回は特に、明治以降に活躍した江戸琳派の後継者たちがまとまって登場、初めて見る作品も多く印象的でした。鈴木其一以降は目立って飛び抜けた才能の人物は見られないかなと思いつつ、近世から近代へと移り変わる時代にも受け継がれていった琳派の底力のようなものも感じた内容でした。

 さて、細見さん所蔵の琳派作品は優品の多さでも評価が高いですが、中でも千尋が贔屓する数点について、この機会に改めて触れたいと思います。

1.酒井抱一「白蓮図」
「散り際の花弁を大きく広げた白蓮、下方には薄緑の蕾が頭を覗かせる。細い茎は外隈(そとくま)によって塗り残された素地(そじ)を活かして表され、危うい均衡を保って花や葉を支えている。37歳で出家し、大名家の一員から僧籍に入った抱一は、仏画も多く手掛けている。本図は、草花図というより鎮魂、再生を願う祈りの花といえよう」(キャブションより)

 どちらかと言えば地味な作品ながら、細見館長いわく段々人気が向上、今やすっかり美術館のスター作品としてお馴染みになった一幅。千尋もこの絵は個人的に抱一作品ベスト3の一つに数えている、大好きな作品です。
 琳派というよりはむしろ円山四条派風の気品高く楚々とした趣で、彩色もごくわずかな、殆ど水墨画に近い画風です。金銀をふんだんに使った華やかな琳派の世界とはまた違う味わいを湛えていて、向き合うたびにほっとするような、それでいてしんみりとした心持ちにもなる別格の絵ですね。

  白蓮図(酒井抱一)

2.鈴木其一「水辺家鴨図屏風」
 真面目な印象の其一作ではある意味ちょっと珍しい、よちよち歩きのアヒルの姿が何ともユーモラスな絵。アヒルのお尻がとにかく可愛い!(笑)
 ちなみに美術展に合わせて、高島屋の1階に何とこの絵をモチーフにしたラッピングカーが展示されていてびっくりしました。

2015細見琳派展-1
光琳流水と其一のアヒル



3.鈴木其一「白椿に楽茶碗花鋏図」
 実を言えば、千尋は其一の作風は時々ちょっと苦手なのですが、この絵はとても好きです。
 師匠抱一の影響を受けつつも、広々とした余白の中に置かれた白い椿の花と、対照的に黒い茶碗と鋏が、彼らしいシャープで端正なたたずまいを感じさせます。多分これから茶会でもあるのだろうという風情で、この絵自体が茶室の掛け物にぴったりですね。

4.神坂雪佳「金魚玉図」
 20年前の細見展で、千尋が最も鮮明に記憶している作品が、実はこの金魚です(笑)。
 何しろ見ての通りの強烈なインパクトで、初めて見たら誰もが思わず吹き出してしまいそうな、何とも言えないユニークな構図ですよね。ここしばらく機会を逸してご無沙汰していたので、久しぶりに見られてとても嬉しかったです。

2015細見琳派展-2
金魚は何と正面でした(笑)


 ともあれ、この秋はいよいよ本格的な琳派シーズン到来で、先週は念願の京都国立博物館展へも行ってきました。そして今週10/31(土)は、「美の巨人たち」にて2010年以来5年ぶりに、酒井抱一の「夏秋草図屏風」が久々の登場です! 実物はただ今京都へ出張中ですが、抱一ファンの皆様はぜひお見逃しなく!!

関連過去ログ:
 ・琳派400年(1) 箱根の琳派・岡田美術館展
 ・琳派400年(2) さえずる鳥たち・畠山コレクション「THE 琳派」
 ・琳派400年(3) こぼれる梅花・MOA美術館「燕子花と紅白梅 光琳アート 光琳と現代美術」
 ・琳派400年(4) 小品の魅力・根津美術館「燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密」

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【2015/10/31 21:55】
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