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星を見る人 ルーヴル美術館展とフェルメール

 2015/06/16(Tue)
 またちょっと話は遡りますが、2/22(日)に国立新美術館の「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」 (2015/2/21-6/1)へ行ってきました。
 今回のお目当てはもちろん、日本初公開のフェルメール作「天文学者」です。「地理学者」(ドイツ・シュテーデル美術館所蔵)は既に何度か見ていますが、対と言われるこの「天文学者」はなかなか来日してくれず、今回ようやく念願叶って大感激でした。 何でもこの絵はルーヴル美術館にとっても門外不出に近い秘蔵の1枚だそうで、よくぞ3ヶ月も貸し出してくれたものです。ありがとうルーヴル美術館!

 今回はテーマがヨーロッパの風俗画ということで、大作もたくさんありましたが、小さな絵画が予想以上に多かったです。しかもこれがブリューゲルだったりティツィアーノだったりレンブラントだったりヴァトーだったりと、うっかり通り過ぎてしまいそうな小品にも有名どころがぞろぞろなのがまた圧巻。さすがはルーヴル美術館、おかげで何度絵の前で「えっ!?」と驚きに足を止めたかわからないくらいでした。中でもブーシェの「オダリスク」は画集等ではお馴染みでしたが、多分実物を見るのは初めてで、大好きな画家の一人だけに嬉しかったです。

 さて、問題の「天文学者」ですが、これも実物は思っていたほどは大きくない作品でした。
 今回は会期始めの夕方を狙ったのが大正解で、絵の周りもそれほど混雑はなく、落ち着いた状況でゆっくり絵を堪能することができました。これが「風俗画」なのか?と言われるとちょっと違うような気もするのですが、とはいえ日本の着物めいた青いガウンと、机の端からこぼれるような豪奢な織物は、確かに大航海時代のオランダならではのものと言えます。また当時の航海には当然ながら地理学・天文学の知識も重要でしたから、そんなところも象徴的な作品なのですね。
 余談ですが千尋自身、元々天文好きということもあり、また天文学を題材にした絵は珍しいだけに、この「天文学者」は他のフェルメールともまたちょっと違う独特の思い入れがあります。今回のルーヴル展でも天文関連のグッズがたくさんあり、中でも古風な天球儀にはとりわけ目を惹かれましたが、さすがにちょっと高額で手が出ませんでした…残念。

 ともあれ、「地理学者」によく似た窓辺の室内の光景ながら、こちらに横顔を見せる「天文学者」は窓の外の景色ではなく机の上の天球儀をじっと覗き込むように見つめています。フェルメールの絵の登場人物は見る者とはまったく別の方へ視線を向けている例も多く、この絵もそのひとつですが、あるいはこの天文学者はフェルメールの少年時代?に亡くなったガリレオ・ガリレイのように、いまだ解き明かされていない宇宙の神秘に思いを馳せていたのでしょうか。手元の本には「天文学者は真実を追究する」と書かれていることもわかっているそうで、一見わかりやすそうに見えるフェルメールの絵の中ではやや難解な印象も受ける作品でした。

 ところで実を言えば、千尋はフェルメールなら何でも好きで全部見たい!というほど熱心なファンではなく、むしろ好みの作品はかなり限られている方です。その中でも特に好きなのがこの「天文学者」と「地理学者」の一対で、2000年の「フェルメールとその時代展」で初めて「地理学者」に会った時から、いつか「天文学者」にも会いたいとずっと思っていました。
 なおこの2枚は今でこそフランスとドイツに離れ離れですが、元々同じ人物が所有していたそうです。先日の光琳の屏風のように一度でいいからこの2枚が並んだところを見てみたいものですが、難しいでしょうねえ…

 さてこのルーヴル展、本日6月16日から9月27日まで、今度は京都市美術館で開催中です。関西の皆様はもちろん、期間中に京都へ旅行される方もぜひお忘れなく!

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