葵の御所開設

 2011/07/02(Sat)
 以前からこつこつと「賀茂斎院」について調べてきたのですが、この度思い切って以下のHPを開設いたしました。

  「葵の御所 ~賀茂斎院とその歴史~

 というのも、同じような制度として知られる伊勢斎宮については割合とっつきやすい資料があり、伊勢神宮の近くには斎宮歴史博物館という立派な施設も存在するのに、賀茂斎院については博物館どころか研究書も殆ど見かけないのです。(故角田文衞先生もこのことは嘆いていたとか) もっとも京都は何しろ平安から近世まで非常に長い歴史を誇る「千年の都」ですから、なかなか賀茂斎院のようなマイナーな(涙)テーマにまでは手が回らないらしいのですね。(葵祭や斎王代はあんなに有名なのに…)

 とはいえ元々千尋は斎宮・斎院の両方に興味があり、伊勢神宮や斎宮歴史博物館にも何度か訪れていますが、同じくらい京都の下鴨神社もファンなのです。(特に初夏の糺の森は、境内の静かな佇まいと爽やかな新緑の美しさがそれは素晴らしくて大好き) それだけにちょっと淋しいなと常々思っていたので、それじゃあひとつ自分でやってみようかと資料集めにかかったのでした。

 ところがこれが甘かったと言うか、確かに斎院は斎宮より期間が短く人数も少ないのは事実ですが、逆に斎宮に比べて史料の多い人は本当に多いのですね。特に院政期の准母立后したり女院になったりした前斎院などは、「大日本史料」をちょっとめくっただけで出てくること出てくること、とても一朝一夕で手に負えるものではないんです。そもそも調査を思い立ったのは一昨年の夏で、ここ2年余り暇を見つけて図書館で資料を漁ってデータを入力してきましたが、後半は年表の見出しを作るだけで精一杯でした…やれやれ。(中でも一番手強いのは31代式子内親王で、この人に関してはなまじ歌人として有名なだけに、歌集や論文まではとても手が回らないんですよー!)

 ともあれ、とりあえず一通り最小限のデータは何とか揃ったので、これからは暇を見つけてぽつぽつと更新して行ければいいなと思っています。特に斎宮・斎院の歴代の卜定事情については、研究者の皆様の論文を見てもあまり指摘しているものがないようなので、素人の怖いもの知らずでかなり適当に言いたい放題の考察をしてみました。平安時代や斎院制度に詳しい方、または興味のある方でご感想などありましたら、一言コメントをいただければ嬉しいです。(^^)


本日のおまけ:

  下鴨神社(御蔭祭)
  2007年5月12日、御蔭祭の日撮影の下鴨神社。
  5月と言えば15日の葵祭が断然有名ですが、12日の御蔭祭はまたちょっと違う味わいがあって好きです。


で、賀茂斎院といえばもうひとつ。

  鶴屋吉信
  鶴屋吉信さんのお菓子から、5月限定のその名も「賀茂斎王」。(笑)
  ほんのり淡く涼しげな緑と紫が上品な、平安時代の夏の単衣重の衣裳を思わせるお菓子です。

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