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東西版画対決?

 2011/06/12(Sun)
 5月28日(土)に国立西洋美術館の「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」展(2011/3/12-6/12)、6月11日(土)に東京国立博物館の「写楽」展(2011/5/1-6/12)へ行ってきました。

 今回どちらも殆ど事前情報を調べずに行って驚いたのですが、この殆ど同時期に開催されたふたつの特別展は、どちらも版画の「刷り違い」を見ることができるという面白い共通点がありました。しかもレンブラントは何と、好んで使ったのが日本の和紙だというのだから二度びっくりです。なるほどそう言えば、江戸時代の鎖国政策の中でもオランダは日本と貿易をしていたのだったっけ、と懐かしい知識が甦ってきて、今までには感じなかった親しみが湧いてきました。絵の中では時折アラビア風のオリエンタルな素材も描いているレンブラントですが、一体どんな風に日本を想像していたのでしょう?
 ともあれ、和紙を使った刷りはいかにもそれらしくインクがややおぼろに滲む感じで、他の刷りに比べて全体にやわらかい雰囲気になっていたのが印象に残りました。レンブラントと言えば2000年の京都国立博物館で見た時以来、暗い色調の地味派手な油絵のイメージが強かったのですが、今回まったく違う一面を見られて大変楽しかったです。


 一方、浮世絵の中でも一際知名度も人気も高い写楽ですが、実を言えば最初はあまり興味を引かれませんでした。何しろそもそも浮世絵自体があまり好みではないということもあり、この手の美術展にはいつもあまり食指が動かないのです。
 とはいえ、以前東博で見た北斎展はなかなか見応えがあって予想外に面白いものでしたし、考えてみると写楽の作品は教科書や画集などではお馴染みながら、実物を見たことは殆どありません。ましてこれだけの規模の特別展となると滅多にないことですし、まあ行くだけは行ってみようかというわけで、最終日前日にぎりぎりで駆けつけました。これは絶対大混雑だろうなと覚悟していったのですが、当日は午前中が強い雨だったおかげか、意外に混んでいなくて助かりました。(しかも平成館ではちょうど東大寺山古墳の特別展示もやっていて、二度ラッキーでした。^^)

 で、写楽もこれまた刷り違い作品がたくさんあり、特に凄かったのは海外からの里帰り軍団です。以前から噂には聞いていたものの、ギメ美術館始めとする作品の状態のいいこと、これは管轄外の千尋にも驚きでした。今では薄い茶色のような色が元は似ても似つかない紫色だったなんて、あれだけのものが残っていなければまず判らないでしょうねえ。(ちょっと国宝「源氏物語絵巻」復元を思い出しました)

 でも個人的にそれ以上に面白かったのは、写楽が描いた歌舞伎役者の絵を他の絵師の作品と並べていたコーナーです。こうした試みは今まで見たことがなかっただけに、比べてみると写楽の作風の特異さが大変よく判って、一際見応えがありました。
 そもそも写楽の絵は内容が内容だけに、歌舞伎に関する知識がないとなかなか意味が判らず楽しめないというのも微妙に苦手意識を助長していたのですが、今回の特別展はその点もしっかりフォローしてくれていました。とりわけチラシやポスターにも使われた「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」は、歌舞伎のどんなシーンであのポーズが出るのかを映像解説でも詳しく説明してくれていて、これはとても判りやすかったです。ただ肝心の江戸兵衛と奴一平を演じている役者さんの名前がどこにもなくて、スタッフさんに訊いてみても判らなかったのがちょっと残念でした。(奴一平の方は多分十二代目團十郎さんだったと思うんですが)

 なお江戸兵衛といえば、今回のグッズに何とあの絵そのままのフィギュア(!)があったのにはびっくり仰天、思わず吹き出してしまいました。しかもこれがなかなかにいい出来で、浮世絵や写楽に興味のない私も感心してしばらく見入ってしまったほどなんです。阿修羅展の時には凄いことになっていたようですが、あの江戸兵衛はどのくらい売れたんでしょう…?(笑)

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