みささぎ巡り あおによし奈良佐保・佐紀路編 2

 2009/11/10(Tue)
 11月2日(月)の古墳巡り、その二です。

 磐之媛陵と言われるヒシアゲ古墳を後にし、自転車でさらに東へ向かうと、少し行ったところで今度は広い濠に囲まれた古墳の前に出ました。それが陵墓参考地に指定されているコナベ古墳で、何故かここだけやけに濠の水辺が白っぽい石で覆われていて、空が曇っていなければきっともっと綺麗だったろうと思います。護岸工事か何かでしょうか、ちょうど数人の作業員さんが浅い濠の中に入っていました。

  コナベ古墳1
  (後円墳北西から見たコナベ古墳。岸辺の白さが綺麗)

  コナベ古墳2
  (同じく前方部南東から。少し晴れてきました)

 この辺りは西から順に磐之媛陵、コナベ古墳、そして最も東のウワナベ古墳と、200m級の大型前方後円墳が三つ続けて並んでいて、航空写真で見ると実に壮観です。ただコナベ古墳とウワナベ古墳の間に挟まれたように何故か自衛隊奈良基地がありまして、何だか妙な眺めだなーとちょっとおかしかったですね。
 ともあれ、基地の前を通り過ぎて少し行くと、いよいよ最後のウワナベ古墳が見えてきました。

  ウワナベ古墳
  (ウワナベ古墳。前方部南西から)

 ウワナベ古墳は周辺に比べてやや高台になっていて、濠の側に立って南を向くと平城宮跡が遠くに見渡せてとてもいい眺めです。お濠も隣のコナベ古墳よりさらに広く、もっと全体を回ってみる余裕がなかったのが惜しかったですが、ごく一部を見ただけでも立派な古墳でした。

 それにしても、コナベ古墳にしろウワナベ古墳にしろ、陵墓指定されていないとはいえこれだけ大きな古墳ですから、もしかすると天皇陵かそれに準じる皇族、あるいは有力豪族の陵墓であった可能性は十分ありそうに見えます。いやもちろん大きければいいってものでもないでしょうが、あんな巨大なものを造るのに恐らく人力しか手段のなかった千数百年も昔のことですから、それだけの人を動員できる人物が墓の主だったのは間違いないでしょうね。(しかも河内の巨大古墳群が作られたのは、この辺りの古墳よりさらに後の時代なんだとか)

 ともあれ、駆け足ながら平城宮北の大型古墳は一通り回り終えましたが、まだもうひとつ、垂仁天皇陵こと宝来山(ほうらいさん)古墳が残っています。しかしこの古墳は平城宮跡の遥か向こう、西大寺よりさらに南の尼ケ辻駅側で、自転車でもちょっと間に合うかどうか厳しいところです。当初の予定では朱雀門へも寄って行きたかったのですが、途中奈良文化財研究所にも用があり、また友人との待ち合わせの時間も近づいていたので今回はやむなく断念、自転車をすっ飛ばして一路南西へと向かいました。(今回本当にこればっかり。苦笑)

  平城宮跡
  (通りすがりの(笑)平城宮跡。もっとじっくり回りたかった…)

 平城宮跡から少し南下したところで西へ向かい、上り坂にまたも汗だくになりながらやっとのことで尼ケ辻駅へ到着すると、古墳はもう目の前です。と言っても、遙拝所は駅からちょうど反対側の前方部にあるので、濠をぐるりと迂回して時間ぎりぎりでどうにか辿りつきました。

  垂仁天皇陵1
  (垂仁天皇陵。前方部南東から)

  垂仁天皇陵2
  (垂仁天皇陵遙拝所)

 さすがにここまで来た時にはすっかりへとへとでしたが、折しも雲が切れて北の空は見事に真っ青、おかげで広い濠も真っ青でそれは綺麗でした。他の古墳も晴れていればさぞかし綺麗だったろうと思うとちょっと残念ではありますが、それだけに最後に見たこの垂仁陵の印象は特に強く、次の機会にはもっとゆっくり周辺も回ってみたいです。

 そんなこんなで、参拝と撮影をちゃっちゃと済ませて再び西大寺まで猛ダッシュ、どうにか予定通りに友人と合流できました。その後はちょっとゆっくりお昼ご飯をいただき、興福寺の阿修羅も2時間がかりでしっかり堪能してきましたが、拝観を終わってみるとまだ4時半前です。よし、今からならまだ間に合うぞというわけで、急遽友人も巻き込んで(笑)最後に近鉄奈良駅側の開化天皇陵へと向かいました。

 さてこの開化天皇陵、地図で見ると街のど真ん中に突然ぽつんとある感じなのですが、実際に訪れてみてもやっぱり街のど真ん中としかいいようのない場所でした。(笑) 結構人通りも多い賑やかな道に突然入口があって、見慣れた天皇陵の案内板?を見ても「…本当にここでいいの?」と友人共々驚いたくらいです。しかし街中だけあって参道は綺麗に整備されており、終点にはやっぱりこんもり樹の生い茂る古墳がありました。

  開化天皇陵
  (開化天皇陵正面。お隣は何故かお寺とホテルです)

 いわゆる欠史八代の一人の天皇陵なんて本当かなーという疑惑はともかく、ここは一応埴輪も出土しているそうなので、古墳であることは間違いないようです。しかし同じ都会の真っ只中でも、河内の巨大古墳と違って何だか可愛くて微笑ましいような、一風変わった天皇陵でした。

 以上、奈良のみささぎ巡りも無事終了、あちこち飛び回って大変でしたが充実した楽しい二日間でした。そして来年の奈良は遷都1300年のお祭りもありますし、しばらくご無沙汰の明日香村にもまた行きたいです。

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