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ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜

 2008/03/08(Sat)
ウルビーノ


というわけで、ご近所のルーヴル展もまだお預け中だというのに、待ちきれずに行ってきました。何しろ「ウルビーノのヴィーナス」といえば、昔から大好きな憧れの絵のひとつでしたから、その女神の来日とあっては見逃すわけには行きません。幸い今日は最初の週末の割には出足もゆっくりめだったようで、10時過ぎに着いても比較的ゆったりと観覧することができました。

さてそのヴィーナスですが、いやもう何と言うか、実物の迫力というものにあれだけ圧倒されたのは久しぶりです。なまじ画集などで事前に知っていたものの、本物の凄さはやはり間近に接してこそのもので、しばらく足が釘付けで動けませんでしたね。引き込まれるような妖しいまなざしの魅力もさることながら、特に女神の肌の美しいことといったら、触れればそのなめらかさやぬくもりさえ感じられるのではないかと思うほどでした。(そしてこの絵が凄すぎたのか、大変申し訳ないことに他の絵は殆ど印象に残ってません。^^;)

しかし、そうやって惚れ惚れと見とれている最中にふと、あれっと思ったことがひとつありました。
ティツィアーノの女性像は今までいくつか見てきましたが、このウルビーノのヴィーナスはどうもこう、率直に言って他の豊満な美女たちに比べてふくよかさが少し控えめかなあ、と感じたのです。(特にウエストの辺りが。笑) 2006年にプラド展で見た「ヴィーナスとオルガン奏者」のヴィーナスは大変肉付きよく、いっそ堂々とした貫禄さえありましたし、その他にも「フローラ」「サロメ」等、着衣の女性像も見るからにふっくらぽっちゃりな絵が多かったのに、ウルビーノのヴィーナスは身体つきや顔立ちも心もちほっそりとしているように見えるのですよね。(といっても今の基準では充分ふくよかですが) これはモデルの違いなのか、はたまたお手本になったというジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」の影響なのか、としばし考え込んでしまいました。

ところで、本日の「美の巨人たち」ではヴェネツィアの高級娼婦(コルティジャーナ)が出てきましたが、それで思い出したのが塩野七生の「海の都の物語」です。この中のヴェネツィアの女性をテーマに取り上げた章に書いていた話だったと思うのですが、彼女たちの赤味がかった金髪は生まれつきのものではなく、わざと太陽に晒して(いうなれば脱色?して)あのような色にしているのだそうです。言われてみれば「ウルビーノのヴィーナス」も北欧系の冷たい光沢のある金髪ではなく、赤と金茶の中間のような濃い色のつややかな髪で、しかもきっちり結い上げたのではなくカールした房が肩にふっさりとかかっているのがまた実に綺麗でした。あの絵のモデルはコルティジャーナではないかという説もあるそうですが、私としては頷ける気がします。

というわけで、参考までに塩野さんの以下の2冊+αをご紹介。

 ・「海の都の物語(上)
 ・「海の都の物語(下)
 ・「黄金のローマ」(注・三部作の完結編。ヒロインがコルティジャーナ)

なお「黄金のローマ」の表紙はそのものずばり、「ウルビーノのヴィーナス」です。(^^)

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