みささぎ巡り 青垣たたなづく山の辺の道編 5

 2009/11/07(Sat)
 時刻は既に夕方4時を回り、日没まで1時間を切ったので、一度巻向方面へ少し戻ることにしました。まずはとにかく麓へ下ろうというわけで、桧原神社の真正面を西に下る道を下りて行ったのですが、これがとんでもない下り坂だったのは完全に予想外でした。徒歩でもかなり大変そうなのに、ましてこちらは自転車ですから殆どつんのめりそうな状態なわけで、頭の中ではひたすら悲鳴あげっぱなしです。といって今さら止まるに止まれず、必死で限界までブレーキかけてどうにか無事下まで辿りつくことができましたが、道理で案内図にこのルートが載っていなかったわけだと冷や汗交じりに納得しました。次回また桧原神社に行くとしても、あの道だけはもう二度と御免こうむりたいです…やれやれ。

 ともあれ、一気に下った先の道の左手(南)に茅原大墓古墳がありましたが、これがちょうど樹を切り倒したばかりだったらしく、また古墳にしても随分と低いこぢんまりしたものだったので、その時はそれが古墳なのかどうか確信が持てませんでした。さらに北へ少し行った先の道端には有名なホケノ山古墳があったのですが、これもごく低い盛り土程度にしか見えず、おまけに側にあった案内板にも古墳名は書いていなかったため、これまた何だか判らなかったのです。あの時そうと知っていたらもっとしっかり観察してきたのですが、先を急いでいたせいもあってゆっくり見る余裕がなかったのが返す返すも残念…

  ホケノ山古墳
  (東側の前方部から見たホケノ山古墳)

 その後は自転車を急がせて巻向駅の西側へ行き、纏向小学校の辺りまでざっと回ってきました。この辺りも畑の中に古墳がいくつも点在していて、特に小学校の南に位置する東田大塚古墳はすぐ側まで舗装道路が通っていたので、自転車で近くまで行くことができてよかったです。これも全長96mの立派な前方後円墳だそうですが、何しろ近くに巨大古墳がいくつもあるので、あまりそんな気がしなかったですね。(苦笑)

  東田大塚古墳
  (北側から見た東田大塚古墳)

  矢塚古墳
  (纏向小学校のすぐ西、矢塚古墳)

 一見したところは広々とした水田や畑が殆どののどかな一帯ですが、このあたりでは現在も発掘調査が続いており、私が旅行から戻ったすぐ後にも、近くで3世紀の大規模な建築の跡が見つかったとニュースで報じられていました。それが本当に「邪馬台国」の遺跡なのかどうかはともかくとしても、それだけの大規模な都市だったのならその後のヤマト政権とも少なからず繋がりはあったでしょうし、これからどんな新発見があるか、ますます楽しみです。

 そんなこんなでしばらく行ったり来たりした後、いよいよ今回最後の古墳、箸墓古墳へと向かいました。何しろ大きな古墳ですから、こんもりと樹の茂った姿は巻向からでもよく見えていて、自転車なら巻向からでも5分とかかりません。北側の池の側に到着した時にはちょうど夕日が二上山に沈むところで、池の水面に映る古墳のシルエットが印象的でした。

  二上山の日没
  (二上山に沈む太陽)

  箸墓古墳
  (北西から見た箸墓古墳)

 この箸墓古墳も、長らく卑弥呼の墓ではないかと言われ続けて有名ですが、何にしても当時の大王もしくはその一族クラスの相当に身分高い人を葬ったところには違いないでしょう。現在は宮内庁の管理下にあるため、発掘どころか立ち入りもままならない場所ですが、それにしてはすぐ側まで民家や畑が迫っているのが何だか不思議な気もします。奈良では珍しくない風景とはいえ、昔はお濠が溜池代わりに使われていたというのも納得できて、ちょっとおかしいですね。

 さて、日が沈んでしまったとなるといよいよ残り時間も少ないわけで、後はもう最後の目的地である大神神社へまっしぐらです。幸いここから先は多少土地勘もあるし、とにかく南へ行って大鳥居に辿りつけば間違いないのですから、あてずっぽうでもそう迷うような所ではありません。というわけで裏通りを一目散に飛ばしていって、どうにか暗くなる前に神社に到着することができました。

  大神神社一の鳥居
  (道路沿いの大鳥居。すぐ上に白い月が見えていました)

  大神神社拝殿
  (そろそろ店じまい?の神社拝殿)

 以上、大分きついスケジュールでしたが大体予定していた場所は一通り回って、5時半には無事帰りの電車に乗ることができました。さすがに慣れない土地での強行軍はちょっと応えたものの、季節の割には暖かいを通り越して暑いくらいの本当にいい日和だったので、写真も綺麗に撮れてとても楽しい半日でした。今回でそれぞれの古墳の位置も把握できたので、次に行く時はもっとゆっくり時間をかけてまた色々と回ってみたいですし、その時は今回通れなかった山の辺の道にも徒歩で行ってみたいですね。

 というわけで、みささぎ巡りその一はこれにて終了、そして二日後のその二へと続きます。

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