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太陽の翼

 2009/07/07(Tue)
 いよいよ今月下旬に迫った皆既日食の準備を進めている最中ですが、先日のNHKスペシャル「古代エジプト」を見ていたら「有翼日輪の謎 太陽磁気圏と古代日食」(斎藤尚生、中公新書668、1982年)という本をふと思い出し、久しぶりに図書館から借りてきました。
 簡単に言えば「古代エジプト芸術に描かれる有翼日輪は、皆既日食のコロナを表わしたものだ」という内容で、その後この説が考古学界でどのように捉えられているのかは知りませんが、おなじみの古代エジプトについて面白い切り口から解釈を試みたものとして、結構知る人ぞ知るようです。(※ウィキメディア・コモンズ提供「ツタンカーメン王の椅子」の写真に、背もたれの上部にくっきりと描かれた黄金の有翼日輪があります) ぱっと見た限りでは丸い太陽にハゲワシの翼をくっつけただけの、古代の信仰にありがちな珍妙なデザインとしか見えないものですが、これが皆既日食と関係があるかもしれないという発想は正直驚きでした。

 ちなみに著者がこの説を唱えた根拠は何も見た目がコロナと似ているからだけではなく、何とツタンカーメン王の在位中(BC1352年8月15日)にエジプトで実際に皆既日食が見られたからでもあるそうです。特にこの頃は太陽活動も弱く、コロナが横長に見えやすい条件も揃っていたとのこと。それにしても本当にあんなに横長に見えるものかしら?とやや不思議な気はしますが、ともあれイクナアトン王からツタンカーメン王の時代にかけて、エジプトの宗教が一大転機を迎えたのは確かですし、それに伴って、アマルナ芸術によく見られる千手観音のようにたくさんの細い腕を持つ光線日輪(=日輪の神アトン)から有翼日輪(=太陽神アメン)への回帰があったこともよく知られています。古代日本の邪馬台国女王卑弥呼の死と皆既日食の関連が言われるように、はるかに古い古代エジプトでも日食が歴史を変えたのだとしたら、まったくドキドキするような話ですよね。この夏はちょうど東京と横浜でもエジプト展がありますし、そちらでも有翼日輪関連の出品があるといいなーと、ちょっと期待しています。

 ちなみに今度のトカラ他で見られる皆既日食も、いい具合に今は太陽の極小期に当たっているので、晴天に恵まれたら綺麗なコロナが見られるはずだそうです。何も丸一日快晴になれとは言わないけれど、せめて皆既の時間だけはどうか晴れてくれますように。

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