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平安時代の風俗

 2009/05/10(Sun)
 5月5日こどもの日、東博にて展示中の「平成21年新指定国宝・重要文化財」を見たついでに、2階8室の「書画の展開-安土桃山・江戸」も覗いてきました。しかし江戸時代中心の割に何やら平安関連の展示が多く、中でも「栄花物語図屏風」(土佐光祐筆)は珍しいテーマでちょっと驚きました。

栄花物語

 これは左隻の「初花」の部分で、中宮彰子が敦成親王(一条天皇第二皇子、後の後一条天皇)を出産した祝いの場面です。平安時代の貴族の出産では妊婦やその周辺の女性は皆白装束に着替えるのが習わしで、よってここでも白と銀のみで描かれているのが面白いですね。

明石女御出産

 こちらは例によって、風俗博物館の2009年展示「若菜」より、明石女御出産の場面です(ただ今展示中)。手前の二人が祝いの御膳を運ぶ女房たちで、少し奥の柱の傍にいるのが紫の上(判りにくいですが、白縁の畳の上に座っています)。こうして見ると衣裳ばかりか部屋の調度まで何もかも真っ白で、さらに「紫式部日記」によればこの純白の衣裳に銀細工や螺鈿などで華やかに縫いとりや飾り付けをしたそうですから、さぞかしまばゆいほど綺麗だったでしょうね。

・参考リンク:「源氏物語の世界
 (「紫式部日記」第1章17~19に、女房たちの装束について詳細な説明あり)


 さらに、部屋の奥の方にはこちらは華やかな色合いの十二単も展示されていました。

女房装束

 赤い唐衣(からぎぬ)に萌黄?の表着(うわぎ)、五つ衣(いつつぎぬ)は緑2枚の下に紫が3枚(色目の名は不明)、そして紅の単(ひとえ)にごく薄い裳も揃った、正統派の裳唐衣一式でした。

藤裏葉

 これも風俗博物館2005年展示「藤裏葉」より、婚礼の支度をする女房。表着の色がやや明るめですが、一番近いのがこれだったので。


 ともあれ、こんな華やかな世界はそれこそ雲の上のごく限られた人々だけのものだったのでしょうけれど、それにしてもこれだけ洗練された美意識が千年前に既に完成していたというのはやはり凄いと思います。とはいえ何しろ衣裳は重いし、女性は殆ど家にこもりきりで窮屈な上に退屈だし、現実にああいう生活を毎日したいとはさすがに思いませんが(笑)、もっと他にも身近にこうしたものを体感できる場所があればいいのになと改めて思いました(歴史民俗博物館の常設展示には平安時代のコーナーもありますが、何しろ佐倉は遠くてなかなか行けないのです…)。

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