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忘れえぬロシアの女(ひと)

 2009/05/08(Fri)
20090508082212


 5月3日、Bunkamuraにて開催中の「国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア」(2009/4/4-6/7)へ行ってきました。お目当てはもちろん、今回もポスターで看板娘(笑)をつとめるクラムスコイの傑作「忘れえぬ女」です。彼女との最初の出逢いはもうかれこれ20年くらい昔(確か札幌の北海道近代美術館)で、当時は原題に忠実に「見知らぬ女」という名前でしたが、母と二人衝撃的な一目惚れをしてすっかり大ファンになりました。
 その後大分経ってから、今度は2001年の「女性美の500年展」(東京富士美術館)で久しぶりの来日を知り、もちろん喜び勇んで駆け付けたのはいうまでもありません。何しろ八王子は遠いので(苦笑)出かけるのが大変なのですが、これまた約10年ぶりに再会できてやっぱり大感激でした。彼女は日本でも人気が高いようで、比較的頻繁に来日してくれるのが嬉しいです。

 というわけで、今回は彼女との三度目の対面になりましたが、考えてみると今回が今までで一番近くでこの絵を見られた気がします(今までは展示位置が高かったり遠かったりしたので。^^;)。そして今回単眼鏡でまじまじと見て驚いたのですが、帽子の髪飾りの部分が恐らく七宝でしょうか、遠目では判らないくらいに細かい華やかな色合いがちりばめられているのに初めて気がつきました。それ以外にも大きな黒い瞳の潤んだような光や、なめらかな薔薇色の肌に艶やかな唇、豪華なビロードのコートと毛皮の縁飾り、サテンのリボン等の見事な質感など、何度見てもその素晴らしさに改めて溜息が出ます。何よりこの女性のこちらを見つめているようでどこか遠いまなざしの憂い顔は、画家が一体何故この絵を描いたのかという謎もあいまって、いくら見つめても飽きずに引きつけられるのでした(しかし今回、彼女の帽子を復元?したものが特別販売されていたのには驚きました。笑)。

 ともあれ、見どころはもちろん彼女ばかりではなく、数はそう多くないですが他の作品も見応え十分の絵が揃っていました。同じくクラムスコイではすぐ隣にあった「髪をほどいた少女」も緻密な金髪の描写が凄い作品でしたし、他の肖像画ではトルストイ、ツルゲーネフ、チェーホフと日本でもおなじみのロシア文豪の錚々たる顔ぶれが揃って、いずれも彼らの人間性まで活写したことがよく判る素晴らしいものでした。また風景画は私が北海道出身なせいでしょうか、見ていて何だか奇妙に懐かしい気持ちにさせられるものが多くて(特に「モスクワの中庭」等に描かれるビザンチン様式の教会は、地元函館のハリストス正教会によく似ているのです)、ロシアの風土の厳しさと美しさにもとても心惹かれました。なおロシアの秋は日本の「紅葉」とは違って「黄葉」が多いらしく、鮮やかな黄色に染まった木々を描いた「黄金の秋」がとても綺麗でしたね。


参考:函館ハリストス正教会

  

「モスクワの中庭」(部分):尖塔の形が似ているの、判ります?

  


 ともあれ、GWまっただ中にも関わらず、館内は比較的空いていてゆったりと心行くまで作品を鑑賞できました。上野でもみくちゃになるのはさすがに遠慮したかったので(笑)逆を狙ったのが大当たりだったようで、その意味でも満足です。

 なお、今回グッズ売り場でちょっと驚いたのが、ファベルジェのインペリアル・イースター・エッグのミニチュアレプリカが何と五種類も販売されていたことでした。あのシリーズは私も大好きなのですが、これだけたくさんの種類が一度に売られているのを見たのは初めてで、一個1万円前後とお安くはないですがやはりひとつくらいは欲しいかなあと思ってしまいます。確か戴冠式エッグ、ナポレオンエッグ、ルネサンスエッグ、薔薇のつぼみエッグ、春の花エッグだったと思いますが、どうせなら私はウィンターエッグが欲しいなあ…

多分販売元公式サイト:
http://www.piearth.com/easter/easter-item/kaku-egg-html/egg-napoleonic.html

参考リンク:イースター・エッグ一覧サイト
http://andrejkoymasky.com/liv/fab/fab00.html


↓千尋の一番好きなウィンター・エッグ
  
The Faberge Imperial Easter Eggs
(1997/02)
Tatiana FabergeLynette G. Proler

商品詳細を見る


 そうそう最後に、次回これも楽しみな「だまし絵展」では、西洋絵画の奇想の本家(笑)アルチンボルドの傑作「ルドルフ2世」が何と初来日だそうです! 画集等ではよく知られたおなじみの作品ですが、実物が日本に来てくれるとは嬉しいですね。他にもマグリットから河鍋暁斎まで、多彩な顔ぶれがやってくるようで今後注目です(^^)

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コメント
こんばんは。
TBありがとうございました。

確かに今回の展示位置は観やすかったですね~
どうぞ、どうぞといった感じでした。

そして同じくクラムスコイの「髪をほどいた少女」に感動!
【2009/05/08 17:21】 | Tak #JalddpaA | [edit]
>Tak様
こんにちは、こちらこそお世話になっております。
「髪をほどいた少女」は私も今回初めて見ましたが、あの
金髪の息を呑むようなリアリティにふと去年暮れに同じ
Bunkamuraで見たワイエスを思い出しました。
【2009/05/08 19:25】 | 管理人 #EvGjErPc | [edit]
こんにちは。TBありがとうございました。
今回はクラムスコイにノックアウトでした。10年ぶりの来日だったのですね。仰る通り細部にわたるまでの質感表現に感心しました。

>館内は比較的空いていて

余裕がありましたね。おかげで絵を独り占めして見ることが出来ました。
【2009/05/17 12:42】 | はろるど #GMs.CvUw | [edit]
>はろるど様
先日の朝日新聞夕刊かどれかに、「忘れえぬ女」は今回で来日7回目とありました。来るたびファンが増えているらしく、リピーターも多いそうです(^^)。
それにしても本当に、会場内はもったいないくらい空いてましたね(おかげでこちらはゆっくり堪能できましたが)。
【2009/05/17 17:51】 | 管理人 #EvGjErPc | [edit]












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  • 「国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア」【弐代目・青い日記帳 】
    Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の 「国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア」の報道内覧会にお邪魔して来ました。 ロシア4大美術館のひとつ国立トレチャコフ美術館。 この美術館の目玉中の目玉作品「ロシアのモナ・リザ」とまで称されるイワン・クラムス
【2009/05/08 17:19】
【2009/05/17 12:40】
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