思い出の美術展(2) 日本の美「琳派」展一九九六

 2008/02/14(Thu)
 今回もまたかなり古い話ですが、これは私が初めて見に行った「琳派の美術展」でした。当時はその価値もよく判らないまま、何となく面白そうだなあくらいの軽い気持ちで見に行ったのですが、今改めて図録を見るとその内容の物凄さに眩暈がします。参考までに主だったものを列挙してみますと、

 俵屋宗達「伊勢物語色紙:大淀」「双犬図」
 本阿弥光悦「鹿下絵和歌断簡」
 尾形光琳「柳図香包」「宇治橋図団扇」
 尾形乾山「錆絵蔦図角皿」「色絵桜図角皿」
 渡辺始興「吉野山図屏風」
 中村芳中「白梅小禽図屏風」
 酒井抱一「扇面貼付散屏風」「桜に小禽図」「白蓮図」「松風村雨図」
 鈴木其一「水辺鵞鳥図屏風」「朴に尾長鳥図」
 神坂雪佳「金魚玉図」「白鳳図」

 というような具合で、細見美術館のコレクションを中心に個人蔵と思しき作品もかなり出ていて、規模は決して大きくなかったのですが素晴らしく充実した琳派展でした。しかし当時の千尋は悲しいかな、そもそも「琳派」という言葉を知ったのもこの時が初めてという超初心者だったこともあって、其一の鵞鳥や雪佳の金魚(笑)のようなインパクトの強い少数の作品以外は殆ど記憶に残っていないのです。(涙) まあ美術館所蔵のものはその後色々な機会に再会できましたが、その後一番好きになった抱一の作品の記憶がまったくないのが悔しくてもう…(凹)

 ともあれ、この時「たらし込み」という変な名前(笑)の技法を初めて知ったことはよく憶えていて、ここから琳派との、ひいては抱一との本格的な関わりがスタートしたのでした。ただしそれを自覚するまでにはもう少しかかったので、おかげでこの年にはもうひとつ思い出すたび悔しい美術展があったりするのですが、それについてはまた次回。

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