琳派の色

 2008/11/29(Sat)
 しばらく途中で更新ストップしていた抱一部屋の作品リスト、やっと手持ちのデータをすべてサイトに上げ終わりました。参考資料が随分前に出た本だったこともあって、途中で新しい作品が見つかったり、またいつの間にか所有者の変わってしまったものもあったりしましたが、これでようやくひとつ肩の荷が下りた気分です。著作権その他の関係上、どこまで画像を載せてOKなのかが判らないため本当に名前だけの一覧ですが、特に海外コレクションの所蔵品はまだ実物を見ていないものも多いので、今後来日の機会があることを期待したいですね。

 ところで、ちょっと前の話ですが大琳派展の最中、書店で↓こんな本を見かけました。

われに千里の思いありわれに千里の思いあり〈上〉―風雲児・前田利常
(2008/09)
中村 彰彦

商品詳細を見る


 あらら、今度は神坂雪佳?とまたちょっと驚きましたが、この人の絵は特に明るい水色が大変独特なので、雰囲気もさることながらあの色が使われていれば大抵一目で判ります。抱一もあの鮮やかな緑を「抱一グリーン」と呼んでいた方がいましたが、となるとこちらはさしずめ雪佳ブルーでしょうか。(笑) そうすると宗達はやはりあの金泥銀泥、光琳は…意外とこれという色は思いつかないですね。(ついでに其一は、色より造形のシャープさの方が印象強いかも)
 ともあれ、私は絵を見る時に何よりまず色で惹かれる作品かどうかが決まるので、好みの色彩かどうかは大変重要な問題です。もちろん単色だけでなく配色のバランスもありますが、元々赤系や黄色系よりも青系やモノトーンが好きで、あまり色数の多い絵やビビッドすぎる色彩のものは大抵苦手なので、結果好きになる絵はほぼ例外なくおとなしめの作品や渋いものに偏りがちですね。これは先日、ハンマースホイとワイエスを見た時にも改めて痛感しました。
 もっともそのおかげで、作品や画風はそう好みではないのに色が好き、という画家も時には出てきたりしまして、その典型的な例が実はゴッホです。あの人の絵は概してあまりツボではないのですが(好きな方ごめんなさい)、「オーヴェールの教会」で描かれた空の深い青色だけはとても好きで、あれはぜひ一度実物を見てみたいと思いますね。オルセーさん、いつかルソーの「蛇使いの女」と一緒に貸してください。(笑)

スポンサーサイト
タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://ctobisima.blog101.fc2.com/tb.php/123-576542d8
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫