王朝の恋 描かれた伊勢物語

 2008/02/09(Sat)
またまた雪にも負けず(いや正確には降り出す前でしたが)、本日は出光美術館で開催中の「王朝の恋 描かれた伊勢物語」へ行ってきました。天気予報のおかげか幸い混雑はそれほどでもなく、割合ゆっくり作品を鑑賞できて大変よかったです。特に今回は酒井抱一の「八橋図屏風」を久しぶりにじっくり見直したいと思っていたので、絹本金地の状態や花の描写、橋の角度やたらし込みの具合など細かいところまで張り付くように眺めてきました。改めて見ると、尾形光琳の「燕子花図屏風」に比べて本当に保存状態のいい綺麗な屏風で、しかも絹地の質感のためか、他の金屏風とは微妙に違うやわらかさが光沢にも滲み出ているように感じました。

で、その光琳作燕子花図は、未確認情報ですがどうやら秋の大琳派展出品がほぼ確定した模様です。友人によると東京国立博物館の年間スケジュールに書いてあったとかで、考えてみると根津美術館以外であの屏風を見るのはこれが初めてなのですよね。紅白梅図屏風も出るかどうかはまだ判りませんが、ともあれ貴重な機会なので楽しみです。

ところで紅白梅図といえば、今日はちょっと予想外の場所で面白いものに出くわしました。美術展の後で東京ドームのテーブルウェアフェスティバルに行ってきたのですが、何と大好きな藤田喬平の飾筥「紅白梅」が展示されていたのです。(!) 見た瞬間びっくりして飛び上がりましたが、撮影OKというこの貴重なチャンスを逃すわけもなく(テーブルウェア展は基本的に撮り放題なのです)、大喜びでデジカメとケータイに納めてきました。ただどうせならひとつだけでなく、あといくつか他の飾筥も出してほしかったですねー。

fujita.jpg


話戻って伊勢物語展ですが、今回は抱一もさることながら、俵屋宗達の色紙も大きな期待のひとつでした。一番見たいと思っている「芥川」(大和文華館蔵)がなかったのは残念でしたが、他にも好きな「大淀」や「武蔵野」を見ることができましたし、何よりあれだけの数が一度に並んでいるというのはさすがの壮観でした。しかし思わず笑ってしまったのが「見立て涅槃図」で、周り囲んでいるのが老若問わず全員女性だというところがさすが業平…(爆笑)

ともあれ、伊勢はあいにく源氏ほど基礎知識がないのですが、知っている話も知らない話もそれぞれに面白かったです。ただ知っている中では割と好きな「月やあらぬ」や「露とこたへて」等の解説が見当たらなくて、それが少々心残りでした。宗達色紙は文字入りでしたが、他の作品もあらすじだけでなく和歌を解説に入れてほしかったです。
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