イカール星人、知ってますか?

 2010/06/19(Sat)
 突然ですが皆様、今密かに?話題の↓この映像をご存知でしょうか?


衝撃!イカール星人襲来



 千尋は函館出身の人間ですが、不覚にも今年に入るまでこんな愉快なものがあるとはまったく知りませんでした。知人からの情報でこの映像を最初に見た時は、それこそ涙が出るほど笑い転げましたね。いやー、思い切ったことをしましたね函館市!(笑)
 ネットの反響を拝見していると、嬉しいことに函館をご存知ない方にも大好評のようですが、地元民や出身者にとっては見慣れた街並みの数々がこうも生まれ変わるものか、という衝撃がまた痛快でした。「ああー、五稜郭がー!!」とか、「ええ、赤川の水源地にこんなものが!?」とか、「うわー、函館山がー!!」等々、なまじ知っているだけによけいおかしくてたまりません。しかも先日は堂々全国放送にも登場、これまた大反響を呼んだそうで、これから千尋も陰ながら密かに応援していきます。頑張れイカール星人!(^^)



愛と感動の一大巨編?(笑)




 ともあれ、函館出身者としてはぜひともこれはいつか紹介せねば!と思っていたのですが、先日待望の新作映像が登場、これはどうしても今日書きこむしかないとついに踏み切りました。というわけで、新作は↓こちらをどうぞ。







 なお、函館をまだ訪れたことのない方や、映像に登場した場所がどこなのか判らない方のために、ちょっと冗談で↓こんなものを作ってみました。いつか函館を訪れる際、映像と合わせてお楽しみいただければ幸いです。




より大きな地図で イカール星人侵略マップ を表示



P.S
 うっかり書き忘れていましたが、このイカール星人シリーズで千尋が一番好きなのは、実は巨大中空土偶です。去年東京国立博物館の「土偶展」で人気を集めたのはまだ記憶に新しいですが、あの時のお客様の中にもきっと思い出して笑っていた人がいたのでしょうねえ。(ある意味あの時まだ知らなくてよかったです。笑)


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佇む女

 2010/06/18(Fri)
 どうもこんにちは、4~5月は色々と多忙ですっかりブログも放置状態でした。一応美術展はぽつぽつ出かけていたものの、それでも通常のペースに比べればかなり少なかったです。実際あまり興味を引かれるものもそれほど見当たらなかったので、落ち着いたら今年の後半で巻き返さなければ…!

 さて、6/12は今話題の国立新美術館「オルセー美術館展2010」(2010.5.26-8.16)へ行ってきました。
 今回は1年前にルソーの「蛇遣いの女」が来ると聞いて大興奮、それはぜひ見に行かねばと意気込んでいたので、10時の開館ちょうどに美術館に着いたのですが…甘かったです。館内に入ると、何と2階の会場へ向かうエレベーターは早くも入場規制の行列ができていてびっくり。そうだ、日本人は印象派が大好きな国民だったんだ…と、遅まきながらこの時になってやっと思い出しました。(苦笑)
 というのも、実は千尋、日本人では珍しく?印象派はあまり好みではない少数派なので、今回の美術展も正直言って内容の大半はそれほど関心はなかったのです。というわけで、入場するや脇目も振らず一目散に奥を目指し(ただしゴッホの「星降る夜」だけは立ち止まってじっくり見ました)、ようやく足を止めたのがこの絵の前でした。

  モロー「オルフェウス」

 私が最初にこの「オルフェウス」を知ったのは、かれこれもう20年くらい昔、当時はまだ殆どなかったモローの画集の中でのことでした。確かその時は「オルフェウスの首を持つトラキアの娘」という題だったように記憶していますが、モロー得意の「サロメ」の華麗なバリエーションと一見似ているようで、けれど妖しく官能的なサロメとはまったく違ってただ静かで悲しげな、それでいてどこか牧歌的とも思える美しさに一目で魅せられました。以来モローの作品の中でも長い間憧れの絵のひとつで、今回来日してくれたことは本当に嬉しかったです。
 ところでこのトラキアの娘?の衣裳、画集等で見た時はさほど気にかけなかったのですが、あの大きな実物を見ると大変に緻密に描きこまれていたことに初めて気付きました。どこかインドやエジプト等のエキゾチックな趣漂う模様や、一見地味だけれどもよく見ると実に豪奢な布地など、まさしくモローの真骨頂そのものです。しかもこのドレス、今まで青のような緑のような…と漠然とした印象だったのですが、実物をよくよく観察すると、青い長袖のブラウス?に緑のロングドレスを重ね着?していたのですね。何だか今流行のマキシワンピースのようで、連想してちょっと笑ってしまいました。(何しろ当日の千尋の服装もまさにそのマキシだったので。笑)

 ともあれ、まだこの辺りはそれほど混んでいなかったのを幸い、隅から隅までじっくりと鑑賞した後、名残を惜しみつつも今度こそ「蛇遣いの女」に突進しました。

  ルソー「蛇遣いの女」

「オルフェウス」はただただその美しさにうっとり見とれましたが、こちらは見ていると次第にその中に引き込まれていきそうな、何とも不思議な現実には存在しない「幻想の熱帯」の世界です。満月が昇ったばかりの薄暮でしょうか、薄暗い空を背景にジャングルに黒く佇む女と、その周囲を取り巻き絡みつく蛇のシルエットは、まるで横笛の妖しい響きさえ聴こえてきそうでした。
 ルソーの絵と言えば明るい極彩色の絵が真っ先にイメージに浮かびますが、私は「眠るジプシー女」やこの「蛇遣いの女」のように抑えた色調の絵の方がお気に入りです。とりわけ「蛇遣いの女」は、これも子どもの頃に何かの画集で見て強烈に印象に残っていた憧れの絵だったので、まさか日本でこれと「オルフェウス」を一度に見られるという幸運に出会えるとは思いませんでした。本当にありがとうオルセー美術館!

 そうそう、「オルフェウス」と「蛇遣いの女」の周辺は他にも好みの作品が多かったのですが、中でも「あれ、いたの?」(笑)と驚いたのがハンマースホイの「休息」でした。ごく小さな額縁の中にお馴染みイーダがあの独特の謎めいた後ろ姿を見せていて、これもまた見ようによっては何だか少しぞくっとするような、けれども不思議と強く引きつけられる絵です。以前西洋美術館で見たような大回顧展にはそうそうお目にかかれないでしょうけれども、思いがけない所の再会にちょっと嬉しくなりました。

 そんなわけで、申し訳なくも大変限定的な(^^;)千尋のオルセー2010は、1時間弱ほどで無事終了しました。できれば後もう一回見に行きたいなと思ってますが、それにしても最後のグッズ売り場に「オルフェウス」のポスターやクリアファイルなどが全然なかったのはちょっと悔しかったです。モローだって日本では結構人気の画家なんだし、作ってくれれば絶対人気商品になったと思うんですけどねえ…残念。


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みささぎ巡り 初夏の上つ道ドライブ編 2

 2010/06/03(Thu)
 5月30日午後は、明日香村を後に一路北上、今度は桜井市へ入りました。
 前に訪れた時は知らなかったのですが、大神神社参道正面には桜井埋蔵文化財センターがありまして、しかもこの時はちょうど「大桜井展」が開催中というこれまたいいタイミング。といっても建物はあまり目立たない雰囲気で、1階の展示収蔵室もそれほど広くはないのですが、今までに読んだ色々な本でお馴染みの貴重なあれとかこれとかがぞろぞろ並んでいる様子はなかなかの壮観でした。近年の発掘で纏向遺跡=邪馬台国説が一層活発ですが、ともあれ後のヤマト政権誕生の地として、これからの調査研究の進展がますます楽しみです。

 参考図書:
  
邪馬台国の候補地・纒向遺跡(シリーズ「遺跡を学ぶ」)邪馬台国の候補地・纒向遺跡
(シリーズ「遺跡を学ぶ」)

(2008/12)
石野 博信

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 で、うっかりついじっくり見ていたら結構時間が経ってしまったので、慌てて次の目的地、唐古・鍵考古学ミュージアムを目指しました。
 大神神社の北西に位置する唐古・鍵遺跡は弥生時代の大規模な環濠集落跡で、ミュージアムは遺跡のちょっと南にあります。生涯学習センターの一角に図書館等と共存している可愛らしい施設ですが、古代の生活の様子を再現したジオラマや銅鐸の復元過程の映像などはとても判りやすく、青銅器鋳造に関連した出土品が多かったのも面白かったです。また遺跡の場所には、出土した土器に描かれていた楼閣が復元されていて、昇ることはできませんが実に絵になる素敵な眺めでした。

  唐古・鍵遺跡案内板
  遺跡案内板。

  唐古・鍵遺跡楼閣
  復元された楼閣。かなり大きいです。

 で、何だかんだでここでもかなり時間がかかってしまったので、その後は東へ一直線、黒塚古墳から崇神天皇陵・景行天皇陵の前を慌ただしく通過して、箸墓古墳まで一気に南下。去年うっかり見逃していたホケノ山古墳に無事到着、今度はしっかり見てきました。(何しろここも割合ぺったんこでしかも道路に分断されているので、通りかかっただけではそれが古墳だとは判らないのですよ…)

  ホケノ山古墳
  夕暮のホケノ山古墳頂上にて。正面は箸墓古墳。

 以上、かなりばたばた慌ただしい強行軍でしたが、何とか日没までに当初の予定は全てこなすことができました。たださすがに纏向一帯の箸墓以外の古墳まで回る余裕はなかったので、それはまた次の機会に持ち越しです。それに大神神社から桧原神社までの山の辺の道もまた行きたいんだけれど、次回はいつになるかなあ…

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みささぎ巡り 初夏の上つ道ドライブ編 1

 2010/06/02(Wed)
 奈良旅行二日目、5月30日は午前に明日香村、午後に桜井方面という予定で、まず大和八木でレンタカーを借りました。
 ちょうどタイミング良く、飛鳥資料館にてキトラ古墳の壁画の四神一斉特別公開中で、嬉しいんですがこれまた混雑は必至です。というわけで、なるべく早めに向かったのですがやっぱり駐車場も一杯一杯、近くの臨時駐車場を借りて何とか入場できました。
 資料館は比較的こぢんまりとした建物で、通常は別な展示に当てられているらしい一部屋が壁画展示の専用コーナーです。ようやく間近で見た壁画は予想していたよりも小さい感じでしたが、考えてみると古墳の壁画というもの自体見るのはこれが初めてで、しかもそれがあのキトラ古墳の四神なんですから、それはもうドキドキしました。まして四神すべてが一度に公開されたのはこれが初めてだったそうで、本当に運が良かったです。

 とはいえ、この壁画展示で予想以上に時間がかかってしまい、資料館を出たのはもう正午近くでした。急いで飛鳥坐神社と飛鳥寺を回り、ようやく久しぶりの石舞台古墳へ到着。好天のしかも日曜とあってここも盛況、団体さんでかなりごった返していたので、少し人が途切れるのを待ってゆっくり石室を見てきました。
 それにしても、古墳の石室は他にもいくつか見てきましたが、石舞台古墳の石室は何度見ても一際巨大で圧巻です。しかもここは盛り土がすっかりなくなっているため隙間から光や風が入り、石室特有のじめじめ感や息苦しさが全然ないので、中に入るのも抵抗感がないのですよね。古墳マニアが言うのもなんですが、何しろものがお墓ですから、はっきり言って普通の古墳の中はあまり気持ちのいいもんじゃあないのですよ…(笑)

  石舞台古墳石室内部
  石室内部。天井がとても高いです。

  石舞台遠景
  古墳遠景。やっぱり大きい…


 で、ここまで来たのだからもうちょっと足を延ばしてみようということになり、天武・持統天皇陵へちょっと寄って、最後にキトラ古墳へも行ってきました。


  天武・持統天皇陵遠景
  天武・持統天皇陵。のどかな里山のような古墳です。

  キトラ古墳(の前)
  キトラ古墳。建物の向こう側が古墳本体。

 このキトラ古墳、飛鳥駅からひたすら坂道を昇った先にありまして、以前自転車で訪れた時は結構大変でした。(しかも案内板が判りにくくて、最初気付かずに前通り過ぎてしまったし…苦笑) しかも古墳本体は目下殆ど見えないのでどうも様にならないのですが、案内板によるとこれから周辺一帯を公園として整備するそうなので、何年か後にはまた大分様変わりしていそうです。
 ともあれ、古墳からもうちょっと奥へ入ると、駅周辺とはまた違う山間の何とも懐かしい風情の田畑が広がる風景が素敵な所でもあります。公園が整備されて賑やかになってしまう前に、いずれまたゆっくり行ってみようかなと思いました。(特に明日香村の秋は、彼岸花の咲く田んぼがそりゃあ綺麗なのです)

 では、午後の桜井方面はまた次回。
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あおによし奈良 遷都1300年

 2010/06/01(Tue)
 5月29日から3日間、遷都1300年で盛り上がる奈良へ行ってきました。今回は大遣唐使展&石上神宮での七支刀拝観という二大イベントが目的で、運転手同伴(笑)のためかなり広範囲を動けるのが嬉しいところです。
 というわけで、まずは初日、29日の奈良から。

 東京から新幹線に乗り、京都経由で奈良へ到着したのは既に午後2時を回った頃で、真っ先に向かったのはもちろん奈良国立博物館です。昔よく正倉院展で訪れたところですが、思えばこの時期の訪問は初めてかもしれません。博物館周辺の奈良公園の鹿たちも至ってのんびり平和そうにお昼寝中で、観光客に大人気でした。

  奈良公園にて
  ぽかぽか~眠い~(笑)


 しかし今回は鹿と戯れている暇もあまりないので、駆け足でいよいよ大遣唐使展へ突入です。

  大遣唐使展

 一歩入ってまず出迎えてくれたのは、薬師寺の聖観音。すらりとした気品ある立ち姿が美しい仏様で、しかも今回はペンシルベニア大学博物館蔵の観音菩薩立像との共演という珍しい展示です。並んで見るとなるほど大きさといい姿と言いよく似ていて、まさに兄弟のようでした。
 また少し先には、以前東博でお目にかかって以来の再会でもある、井真成墓誌がお出迎えです。「日本」の国号が記された最古の史料という貴重さは言うまでもないですが、とにかくこの墓誌の内容ときたらそれはもう泣けて仕方のないものでして、久しぶりに見たらやっぱりまたほろりとしてしまいました。以前「思い出の美術展4」でも触れましたが、こういうの弱いんですよ私…

 参考リンク:Wikipedia提供「井真成

 そして何と言っても、今回の真打ちはチラシでも大々的に宣伝された、27年ぶりに里帰りの「吉備大臣入唐絵巻」です。
 現在はボストン美術館所蔵のこの絵巻、海外流出さえしなければ国宝間違いなしと言われて色々有名なだけに、機会があればぜひ一度見たいとは思っていました。それだけに今回の里帰りを聞いて飛び上がり、これ一つのためだけに奈良まで行こうと決心していたものです。一応事前に図書館で色々読んだりして予習して行きましたが、この絵巻って本当に人物が皆生き生きと描かれていて表情や仕草もユーモラスなんですよね。特に最後の方、ズルをして碁石を呑みこんでしまった真備のからくりを見破ろうとする唐の役人たちの嫌そうな様子が何ともおかしく、思わず笑ってしまいました。(いつの世も宮仕えは辛いものです…笑)

 それにしても、この日の奈良は実にいいお天気に恵まれて最高でした。閉館ぎりぎりまで会場を回って、やっと博物館を出たのは5時過ぎでしたが、帰り道の興福寺でもご覧の通りの素晴らしい青空で、五重塔がいつにも増してくっきりと美しかったです。

  興福寺五重塔

 では、続きはまた翌日。
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