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新春美術展巡り・東京編

 2009/01/25(Sun)
 1月24日は、都内で合計三つの美術展を駆け回ってきました。いやー、それぞれに見ごたえがありましたが、さすがにくたくたです…

 ・「珠玉の輿 江戸と乗り物」(江戸東京博物館)
 ・「智積院講堂襖絵完成記念 田渕俊夫展」(日本橋高島屋)
 ・「japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき―」(サントリー美術館)


  珠玉の輿

 今回は運よくというか、たまたま開館時間の長いところばかりだったのでどう回ろうかちょっと悩みましたが、結局サントリー美術館を最後に回しました。おかげで昼時に行った江戸博は人気の篤姫関連ということもあって混雑が大変でしたが、あれだけたくさんの駕籠を一度に見たのは初めてで、とても面白かったです。そして今まで全然意識したことがありませんでしたが、輿と駕籠は上か下かという違いだったのですね(でもどちらもとても狭くて窮屈そう…)。

 続く二番手、実は今回初めてお名前を知った田渕俊夫画伯については、ちょっと前の新日曜美術館でとても素敵な絵を描く人だと知って、これまた勇んで見に行きました。現代の日本画家の方々は色々な意味で個性派揃いで、まだまだこれから先も楽しみですね。特に目を引かれたのは夏のめだけを描いた金剛の間で、殆ど線描だけの絵に部分的に着色されたさわやかな緑がとても印象的でした。
ともあれ、今回の展示は完全に智積院の襖絵だけでしたが、それだけにたっぷりと贅沢に空間を使っていて、おかげでゆっくりと作品を楽しむことができました。そして機会があれば、他の作品もぜひ見てみたいです。

 そして最後、サントリーの蒔絵展ですが、さすがにここまで来るとかなりへとへとで、ここだけはもう図録を買って帰る体力が残っていませんでした(^^;)。しかし「海外に輸出された蒔絵」というのは考えてみるとあまり馴染みのないテーマで、大きな机や箪笥などの家具も圧巻でしたが、手に乗りそうな可愛らしい小品もとても素敵なものばかりで、ああいうものならひとつくらいほしいかなーなどとちょっと思ってしまいました。
なお、以前触れたとおりサントリーは今年は個人的一押し美術館なので、今回初めて会員申込みをしてきました。特に待ち遠しいのはやはり春の薩摩切子展で、何と160点もの作品が一堂に会するとあってますます楽しみです。元々サントリー美術館自体、蝙蝠の小鉢や藍色ちろりなど名品の多いところですし、これははりきって行かねばなりませんね!

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清方と抱一

 2009/01/20(Tue)
 今日書店でたまたま別冊太陽の鏑木清方特集を見かけまして、お、これなら例の酒井抱一を描いた掛け軸も載ってるかな、とぱらぱらめくってみました。そして予想通り、大分後ろの方にちゃんと両側の綺麗どころも一緒に三幅対で載っていたのですが、よくよく見て「…あれ?」 何と、右側の黒留袖の芸妓が手に抱えていたのは、(ほんのちょっと覗いてるだけですが)光琳の八橋螺鈿蒔絵硯箱だったのですよ。いやー、前回永青文庫で実物を見た時には全然気がつきませんでしたが、芸が細かいですね清方さん(笑)

 ともあれ、解説文には恐らく清方は抱一に惹かれていたのだろうというようなことが書かれており、実際清方のやや淡白で気品あふれる筆致は抱一や応挙に通じるものがあるように思います。もっとも私もそうたくさんの作品を知っているわけではないので、今年のサントリーではどんな絵に出会えるか楽しみですね。

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菱田春草と江戸琳派

 2009/01/18(Sun)
 今日の新日曜美術館は、菱田春草作「落葉」(六曲一双、永青文庫)がテーマでした。千尋がこの作品を見たのは2004年の琳派展でのことで「え、これも琳派に入るの?」と思ったのを、今回も番組を見ながら懐かしく思い出しましたが、同じく番組中に登場した「黒き猫」を見ていてふと、「…この構図って、何だか抱一や其一っぽいような…?」と感じたのです。当時はむしろ下村観山の「木の間の秋」と抱一の「夏秋草図」の相似性の方が判りやすくて印象深かったのですが、後で図録を引っ張り出してみるとやはり同じような文が解説にありまして、なるほど好みなわけだわとちょっと笑ってしまいました。(なお番組では、「落葉」と俵屋宗理の共通点を指摘していて、これも盲点でした)

 ともあれ、どの作品を見てもどこかしら静謐な気品漂う春草の世界は、日本画の中でも大好きなものの一つです。また下村観山の「木の間の秋」はあまり余白を使わず描き込まれていますが、春草の「落葉」は落葉の下の地面も殆ど余白に近い描写となっていて、例えばワイエスのようなリアリズムを極めた世界ではないけれども、林を吹き抜ける風や積る落ち葉のかすかな音も聞こえてきそうな絵だと改めて感じました。通常は熊本県立美術館寄託ということで、関東ではなかなかお目にかかれませんが、今回番組を見て俄然また会いたくなってしまいましたね。永青文庫もそう頻繁に訪れるところではないのですが、機会があればまた行きたいです。(^^)

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追悼

 2009/01/17(Sat)
 16日、画家アンドリュー・ワイエス氏が91歳で亡くなられました。
 今日のネットニュースで知ってえっ!?と絶句、ついこの前Bunkamuraの美術展で見てきたばかりなだけに、高齢とはいえ突然の訃報はやはりショックです。できることならもっと元気で活躍してほしかったですが、元々身体が弱かったという割にはお父上よりもはるかに長生きでしたね。
 ともあれワイエスさん、たくさんの素敵な作品を残してくれてありがとうございました。今後もう新しい作品を見ることはできませんが、これからもまだ実物を見たことのない作品との出会いを楽しみにしつつ、心よりご冥福をお祈りいたします。

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京都の冬

 2009/01/14(Wed)



 先日の三連休は、京都で初詣観光がてらしっかり美術展巡りもしてきました。雪のちらつく寒いお天気でしたが、最終日はちょうど平安神宮近くで成人式があって、女の子たちの華やかな着物姿がとても綺麗でしたね。
 で、美術展ですが、今回は以下の三つを回ってきました。

 ・「京都御所ゆかりの至宝」(京都国立博物館、2009/1/10-2/22)
 ・「ノリタケデザイン100年の歴史」(京都文化博物館、2009/1/6-3/15)
 ・「琳派展XI 花の協奏曲(コンチェルト)」(細見美術館、2008/11/8-2009/2/8)

 まず京博は、開催初日とあってかそれほどの混雑ではありませんでしたが、さすがに内容は錚々たる顔ぶれでした。後鳥羽天皇の「菊御作」(いわゆる菊一文字)の実物を見たのは確かこれが初めてでしたし、最近NHKスペシャルで放送された桂離宮ゆかりの工芸品や御所の障壁画、また歴代天皇・皇后の御料であった装束など、なかなかお目にかかれないだろう貴重なものばかりで、つい熱心に見入ってしまって結構疲れました(苦笑)。
 続くノリタケ展は、以前横浜に巡回していた時にうっかり逃してしまっていたのですが、ちょうど今回時期が一緒だったおかげで見ることができました。そして毎回思うのですが、ああいうデザイン画の美しさってそれだけでも充分美術品としての鑑賞に堪えるものですよね。また今回、チョコレートセット(ココア用の茶器)というものがあるのを初めて知りましたが、これがまた綺麗で可愛くてちょっと一式欲しくなってしまいました。

 そして締めくくりは、今回一番楽しみにしていたお久しぶりの細見恒例「琳派展」です。ついこの前のどーんと豪華な大琳派展とは一味違って、細見らしい小品揃いの展示は何だかほのぼのと可愛らしい感じでしたが、とはいえ質の高さでは決して見劣りしませんでした。今回は中村芳中や、また江戸琳派の絵師の作品が数多く出ていて、特に江戸琳派はあれだけ大勢の作品を見たのは私もあまり憶えがありません。中でも特に印象的だったのは、作者は不明ですが第一展示室にあった「四季草花草虫図屏風」で、右が金地の春夏に対し、左が銀地の秋冬という珍しい構成にとても目を引かれました。作風も一見して明らかな抱一の影響色濃い絵で、とはいえ抱一ほど洗練されたものではありませんでしたが、表裏ではなく左右が金銀の六曲一双というのも面白いですね。
 ところで、展示室を出た後にふと今後の予定のお知らせが目にとまったのですが、見てびっくり、何と次回の琳派展XIIは鈴木其一だそうです。以前抱一とセットで特集になったことはありますが、今度は堂々単独登場、しかも細見は質量ともに充実した其一コレクションを誇るところですから、これは実に貴重な機会になりそうですね。会期は2009/9/19-12/13だそうですので、其一ファンの方はぜひお見逃しなく!


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ローマ亡き後の…

 2009/01/08(Thu)
 遅まきながら明けましておめでとうございます、いつもより長い帰省から戻ってようやく一段落着きました。今年ものんびりペースでぼちぼち行くかと思いますが、ともあれよろしくお願いいたします。

 さて、年末年始は美術展まで手が回らなかったので、代わりに注目の新刊から。

ローマ亡き後の地中海世界(上)ローマ亡き後の地中海世界(上)
(2008/12/20)
塩野七生

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 タイトルの通り、一年前に完結した「ローマ人の物語」シリーズのその後の時代、俗に言う「暗黒の中世」が舞台です。以前触れた「海の都の物語」はヴェネツィアが主役でしたが、同時代の地中海世界全体がどのようなものであったかをこの本で改めて勉強することができましたし、また昨今中東情勢が非常に落ち着かなくなっている中、色々と考えさせられる一冊でした。今月には下巻も発売だそうで、続きが待ち遠しいです。

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